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呉市かまがり天体観測館

オリオン星雲 (Orion Nebula)

 オリオン星雲は星が生まれている現場です。オリオン座の方向にあり、距離は約1500光年もあります(1光年≒10兆km)。空の暗い場所では、肉眼でも確認でき、オリオンのベルトの部分にある3ツ星の南側にぼうっと輝いています。望遠鏡を使うと、中心部分にトラペジウムと呼ばれる4つの星を確認できます。このトラペジウムから出る紫外線によって、周りにあるガスが輝かされています。冬の夜8時頃には南の空に見えます。
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すばる (Pleiades)

 すばるは約100個の若い恒星が集まっている星団で、おうし座のちょうど肩の部分にあります。「すばる」というのは和名で、正式には「プレアデス星団」という名前が付いています。肉眼では、目の良い人で、6個ほどの星が空の中に固まって見えます。空の中に1.5°以上の広がりを持っているため、望遠鏡よりも双眼鏡で見る方が良いです。冬の夜8時頃には、頭の真上あたりに見えます。日本では古くから親しまれ、清少納言が書いた「枕草子」にも登場します。


木星 (Jupiter)

 木星は太陽に近い方から数えて5番目にある太陽系最大の惑星です。ガスでできており、はっきりとした縞模様が特徴です。また、大気の渦である大赤斑も有名です。大きさは地球約1400個分、質量は地球の約300倍です。約10時間で自転しながら、12年かけて太陽の周りを回っています。66個の衛星が見つかっており、その中でも特に大きな4つの衛星を発見者の名前にちなんで、「ガリレオ衛星」と呼んでいます。そのうちの1つ、エウロパという衛星は表面が分厚い氷で覆われており、その下は水の海だと考えられています。もしかしたら、生命が存在しているかもしれません。
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土星 (Saturn)

 土星は太陽に近い方から数えて6番目にある惑星です。地上の望遠鏡で唯一、環を持つことが確認できるのが特徴です。はっきりとした環が形成された原因についてはまだよく分かっていませんが、周りにある衛星たちの影響ではないかと考えられています。大きさは地球約800個分、質量は地球の約100倍です。約11時間で自転しながら、30年かけて太陽の周りを回っています。65個の衛星が見つかっており、その中でも一番大きな衛星であるタイタンには、地球よりも厚い大気、湖や川があり、生命が存在していることが期待されています。




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